ビジネス
2017/12/26

良い借金。悪い借金の違いをきちんと理解しよう

(写真=Blend Images/Shutterstock.com)
(写真=Blend Images/Shutterstock.com)

「借金」というと日本では悪いイメージがあります。しかし「借金」は全てが悪いというわけではありません。借金には、良い借金と悪い借金があります。その違いを理解し、うまく活用することで資産形成の速度を上げることにもなります。

良い借金と悪い借金の違い、資産形成との関連性について、確認していきましょう。

日本人は借金に対して「悪いもの」との認識が強い

借金という言葉は、日本では「倒産」や「消費者金融」といったマイナスイメージのワードが関連して想起されます。テレビのニュースや映画などでも一つのセットで使われることが多く、「借金=悪いもの」というイメージがどうしてもつきまといます。

しかし投資の世界では、借金は少し違ったとらえ方をされています。金融機関の低金利政策や投資ブームによって、借金は使い方によっては投資の大きな武器になる、と認識されているのです。

消費に対しての借金は経済的合理性に欠ける

借金をする人の状況や立場によって借金の意味は違ってきます。企業の場合、投資に近い意味合いが強いでしょう。借金で事業がうまくいけば、利益で返済をするだけでなく、事業拡大が期待できます。逆に失敗すれば会社は倒産し、負債が残るリスクがあります。

個人の経済活動の場合は企業と違い、お金を使う目的は大抵の場合、消費になります。消費は経済活動のひとつですが、消費に対しての借金は良い経済活動とは言いにくい面があります。お金の生み出すための投資と違い、生産性がないからです。

買い物の際に使用するクレジットカードは借金の一種です。クレジットカードでの買い物は便利な半面、使い方によっては悪い借金になります。クレジットカードで使った分は後日返済をしますが、リボルビング払いや分割払いにすると金利が非常に高くつき、最終的に割高な消費になります。お金が貯まらない人の習慣といえます。

一括払いや現金で買い物をした方が、金銭的な負担は少ないでしょう。このように消費に対しての借金は、返済の仕方により悪い借金になってしまい、経済的合理性に欠けます。

逆にキャッシュを生み出す借金は良い

個人の借金には消費だけでなく、企業と同じように投資として利用する方法があります。安い金利で借金をし、高い利回りで運用することでキャッシュを生み出すことができます。分かりやすい例としては、金融機関からの借り入れで不動産を購入し、金利より高い利回りで運用することでキャッシュを得る方法があります。

資産運用の指標の一つとして、イールドギャップというものがあります。これは借り入れ金利と運用利回りの差を表す指標です。例えば、金利1.5%で金融機関から借り入れし、利回り6%で運用、借入金利と運用利回りの差の4.5%を利益として受け取る、という考え方です。今の日本では金融機関の融資金利が非常に低いため、効果的な運用方法といえるでしょう。

不動産投資はイールドギャップが維持しやすい

株式投資における信用取引は、投資家の信用力(保証金)をもとに、証券会社からお金や株式を借りて大きな取引をします。最大3.3倍の投資金額で取引ができ、数十倍の利益を手にすることもあります。

投資家は小さな資金で大きな取引ができるというメリットがある一方で、株価の暴落により評価損が膨らんだり、決済損が出ると、損金に対して不足分を支払う必要に迫られるケースがあります。損切りをすることで、手元の資金も目減りするかもしれません。信用取引は高リターンを狙える反面、高リスクでもあるのです。

その点、不動産投資は再現性の高い投資スキームが確立されています。信頼のおけるプロの業者をパートナーとして活用することで、安定的に継続して家賃収入が得られる可能性が高い投資法です。賃貸経営には空室リスクなどがつきものですが、そのリスクには対策方法が周知されている場合が多いでしょう。

主にキャピタルゲインを目的とする株式投資とは違い、不動産投資は毎月の家賃収入を得るインカムゲインを主目的に投資するケースが多く、継続してキャッシュフローを得ることができます。安価な金利で高い利回りを確保しやすく、イールドギャップのメリットを維持しやすいといえるでしょう。

借金を悪いと思わず、資産形成に結びつける

不動産投資をする際は、購入前に細やかなシミュレーションを行うため、イールドギャップはある程度、精緻な数値を事前に把握することができます。ただし、返済期間には注意が必要です。

融資を受ける際には、融資金額・金利・返済期間をもとに月々の返済金額を算出します。返済期間が変わると月々の返済額が変わりますので、短い場合は返済額が大きくなり、イールドギャップは少なくなります。計算の際は、キャッシュフローが得られる収支になっているかを確認してみましょう。

シミュレーション通りに運用できれば、不動産投資は非常に安定した投資だといえます。不動産投資のように低金利での資金を調達することができ、高い利回りで運用することができれば、「借金」は資産形成において非常に有利な武器となります。借金を悪いものと考えず、綿密な計画を立てることで、より良い資産形成ができるのではないでしょうか。

【オススメ記事】
過去の事例からみる2020年に向けた開発エリアの今後
地方創生の現実。止まらない東京一極集中
隣の人も投資しているかも!?「普通の」会社員が不動産投資を始める理由
知らないと損をする①!不動産投資が生命保険よりお得な理由
あなたは大丈夫!?人生100年時代の賢いお金との付き合い方

PREV 日本経済復活のカギになるか?内部留保課税の構想とは
NEXT 価格高騰を続ける「仮想通貨」の成り立ちや特徴を解説